20代アジア駐在員の駐在日誌

24歳から始まったアジア某国での駐在。日本との文化の違い、英語の勉強方法、そして恋愛事情を中心に書いていきます。京大卒業→留学経験ゼロから1年半で海外駐在の切符を手にしてアジアでマネージャーとしてローカルスタッフ束つつ経理やりながら海外営業してます。自由を手にするために独立画策中。あとBruno Marsが好き。恋愛工学/クラブナンパ/行動経済学/ファッション/音楽/筋トレ/ https://twitter.com/GiventinX

日本人駐在員BBQパーティ

 

まあ、楽しそうな内容匂わせといて、結論言ったら、駐在員みんな消耗しとりますわ、っていう現実を知ったっていう話。

 

某日。

 

駐在している日本人仲間内何人かでBBQやるとのお誘い。3連休最終日で暇だったので参加するといつもの顔ぶれ+2人の初めましてで7人くらい。

 

この国に駐在している人は、本当に若い人がいなく、駐在期間が長い人が多い。駐妻もいれば独身もいるし、何か国も回っている人もいれば、この国だけの人もいて、バックグランドは多様。そういう話は面白い。

 

この国で友達と言えるような人がいないので、プライベートで過ごし時間が長いこの人たちを友達と呼ぶのが正しそうやねんけど、きれいに40~50歳。

 

昼から酒飲んで、夜はイベントがあったから引き続き飲みつつイベント行って、みたいな典型的な良い週末の過ごし方なんやと思う。

 

けどまあ、世代も違うし話題も昔話と芸能話とジェネギャいじりくらいで、まじで中身がない。

 

そりゃ、笑いが取れるという意味で、面白い人は結構いてて、笑えるねんけど、2回り世代が違って、海外生活しているだけあって勢いがすごいくて我が強い人たちに囲まれて居心地が良いとは言い難い。

 

で、おれが興味あるのは、なんでこの国で仕事をしていて、どれくらい稼いでいて、人生が充実しているのか、とかそういうことやねんけど、誰も話さない。

 

それは、誰も充実していないから。

 

あとは、1人だけ充実しているとして、それを言ったら周りから疎まれるから。

 

夕方くらいになると、泥酔する人が出てくる。もうね、人生どうでもいいとか言うわけ。

 

日系企業で働いていようが現地企業で働いていようが、外資系であろうが、関係なく、一様に満足している人がいない。

 

1人完全に勝ち組がいて、それは駐妻だった。

 

生粋の大阪人で負けん気が強く肝が据わっていて怖いことを怖いと思わないタイプ。

 

話を聞いている限り夫はおっとりしていて異常なまでに優しくて放任もしてくれるという神様みたいな人。

 

まあその駐妻に制圧されているんは間違いない。だって16年付き合って結婚した言うてたし。

 

駐妻は日々ストレスなく、日本人駐在員の同世代の不定休の友達や夫の仕事関係の人と遊ぶ日々。基本的にくっそ暇らしい。そらそうや、子供もいないねんから。

 

さて、駐妻以外は全員消耗しとる。

 

あんまり経験なかってんけど、日々のストレスを酒にぶつけるってこういう感じなんやって分かった。

 

イベントも終わって帰るよーってなったとき、4人方向が一緒で、1人は別方向。

 

職業柄、その1人が帰り方を案内してくれててんけど、その人はタクシー推しで、4人のうち1人は泥酔で使えず、1人は感情的にバス推し。

 

結局タクシーに押し込む感じになったけど、酔いも手伝ってバス推しの人はずっと文句言うてるし機嫌悪そう。

 

一方でバスに押しこんだ別方向の1人も機嫌悪そうに押し込んでた。

 

要するに、大の大人が5人集まって、どの手段で家に帰るかということさえ、まともに議論できずに衝突してしまうような環境に囲まれているやわ今。

 

我が強くて自分の意見が言えることが基本で、逆に言えないと死んだも同然みたいなのは、相手が日本人以外なら本当にそうで、海外生活長い日本人もそれに慣れている。

 

だからといって、大の大人がそれを話し合って解決できないのか、というのは割と大きな衝撃だった。

 

タクシーから下り、泥酔さんを送り、最後の登場人物である日系大手の駐在員と二人になる。

 

彼は30半ばで若く、終始ごりごりの関西おばちゃんたちに機転の利いたつっこみを返して人気を博している社畜

 

面白いしまともな人だと思っていたし、今日唯一まともな話をした人だった。

 

ふぅーやっと終わったー。いやーお疲れ様ですね!

 

役目を果たした彼が一言言うたけど、皮肉なことに、週末でも消耗しているやんけ。

 

見てて分かったけどかなり気を使うタイプで、おれと話すときもなにかアドバイス的なことをしてくれようとしてくれるいい人。ただ、申し訳ないが、損するタイプだと思った。

 

少し立ち話をした。

 

彼曰く、日系企業が海外に展開しても、結局日本のやり方を現地に押し付けることになる。しかしそれでは現地からの反発に遭って組織が崩壊するから、そうならないように日本人駐在員が穴を埋めて泥をかぶる、と。

 

これはうちの会社も全く同じだった。

 

うちの会社では恐ろしいことに、

 

ローカルスタッフは19:30以降は残業になるが、駐在員は残業代なし

 

というルールでかつ、残業代は必要なら払うがそうでないなら基本は出さないようにしたい。

 

というローカル贔屓が普通にありローカルにとってぬるま湯以外に何物でもない上、駐在員に過度な負荷がかかっているにもかかわらず、将来的にはローカルだけで回る会社にしたいなどどほざいておる。

 

構造的にこうした問題があって、その彼も聞くところ激務だし、かく言うおれも前述の通り激務だし、うちは上司もやっぱり激務。

 

うちの上司を見ていると、激務+トップからのとんでもないプレッシャーによるストレスで40過ぎから体調がみんな圧倒的に悪い。普通に人生の満足度が低そうで、でも会社への忠義で生きている感じ。

 

あ、こういう人生を送りたい、と思えるロールモデルが、全くいない。

 

ちなみに、その日系大手はさらに深い闇を抱えていそうなので今度聞いてくる。まともな話ができそうな日本人と会えると良い。いつまでこの国で、この会社で働くかを決めるための貴重な情報源になるから。

 

辞めるということは、決めた。

 

今回酔ってて雑過ぎたけど、次はもうちょっと洞察いれます。