20代アジア駐在員の駐在日誌

24歳から始まったアジア某国での駐在。日本との文化の違い、英語の勉強方法、そして恋愛事情を中心に書いていきます。京大卒業→留学経験ゼロから1年半で海外駐在の切符を手にしてアジアでマネージャーとしてローカルスタッフ束つつ経理やりながら海外営業してます。自由を手にするために独立画策中。あとBruno Marsが好き。恋愛工学/クラブナンパ/行動経済学/ファッション/音楽/筋トレ/ https://twitter.com/GiventinX

【今年の抱負をちゃんと実現させる方法】

2018年が始まり心機一転して今年の目標を立てて今年こそはこれを頑張ろうとぼんやり考える人が多い時期。

 

目標を立てるのは非常に良いことであるが、しかしそれはだいたい達成されない、それどころか実行もされなければ、立てたことさえ忘れてしまうものになる。

 

毎日1日5分英語をやれば、毎週本を読めば、1年後にはビジネスマンとして成長した自分がいる、とか、1日1声掛けすれば毎月新規の女の子とセックスできるとか、多くの人は思い描くが実行できずに3日ボウズになって1か月後には忘れる。

 

タイミングが良いので、せっかく立てた殊勝な目標を継続して実行するための方法を今日は書きます。具体性を持たせるために自分のケースを例にやっていきます。

 

ところで、物事を考えるときに、大きな枠組みでとか全体を設計してから、とかいう言葉が良く使われる。先日読んだ本で使いやすそうな枠組みがあったのでそれを使ってみる。

 

①診断

②基本方針

③行動

 

※『良い戦略、悪い戦略』から 抜粋。

いい戦略とは総じてシンプルなものだ、という前ふりがあって、「戦略の核は、診断、基本方針、行動の3つの要素があって、現状を分析して課題を洗い出し、それにどう対処するか基本方針を示す。この基本方針の下で、リソースを投入し一貫した行動を取る」ことが大事だ、である。ちなみに個人のレベルでは、リソースというのは時間とカネに他ならない。

 

さっそくやっていきましょう。

 

①診断

目標を立てる、という文脈の時、なぜその目標を立てるのか(目標を達成して何になるか)というのがまずある。筋肉をつけたい、という漠然とした目標でも、自己満足のため、とかモテるため、というのが根底にある。そしてこれをさらに掘ってなぜモテたいのか、というふう深化させていくと人生についてどのように送りたいか、という割と深淵な思考に耽ることになる。年始の時間があるときにこういうことを考えると良い。なぜならそれはぶれない軸になるからである。一度目標を立てても途中で投げ出さないモチベーションに一役買ってくれる。

 

次に、なぜその目標なのかを考えたあとは、よくある話で、現状と目標を達成したあとの姿のギャップを考えることになる。現状対しても理想に対しても嘘をつかないことがポイントになる。あと定量的に考えられると良い。体重65kgを70kgに増やす、という目標なら、カロリー計算やって計算通りのカロリーコントロールをすればそれだけでよい。

一方で英語が上手くなりたい、といった定量評価が難しいものもある。この場合は、例えばTOEICで900点というのをあくまで目安として設定する、というのがその1つである。ただしこれは目標が本来の目標と入れ替わってしまい身にならないことがよくあるので注意。そうでない場合、例えば、まず英語がうまくなった状態をできるだけ具体的にイメージする。30分の商談を1人でする、とか外人をナンパして口説く、とか。それで定期的に実際にそれをやってみて評価する。満足できるレベルなら目標達成。そうでないなら鍛錬し再度挑戦。

 

ちなみに自分について言うと、こんな感じ。言葉の定義は割愛。

人生を幸福に生きたいというのがまずあって、そのためにはセクシーなかっこいい大人になるぞ、というのがある。僕愛の永沢さんのイメージなんかな。で、自分の現状を心技体に分けて分析して、目下最大の課題は心の部分だなあと感じている。物怖じしないとか余裕があるとか胆力があるとか。ただそれは行動の結果生まれるものであってそれを意識して生活しよう、というのでは解決できへんな、というのがあって、窮屈たらしめているものは何かと考えた。それはアジアでの駐在を始めてから、英語でうまいこと言いたいことを言えなくなったことと、結果として自分の意見がうまく言えず、筋は通っていない我が強い現地人に押し負けることであると至った。この技術的課題を解決することで心の課題もスパイラル的に解決に近づくのでは、というまあ仮説である。

 

なのでざっくりとは、「英語でうまいこと意見を言ったり人を動かすスキルを身に付ける」である。

とまあここまで分析できるとブレる可能性も減るというものである。

 

②基本方針

診断が終わった次は、どのようにそれを実現していくかという大枠を決めることになる。自分のケースで説明すると、英語でうまいこと意見を言うためには、まずは英語が話せるということと意見が言えるということの2つに分解できる。

これにいきなりトライするのは難しいので、

英語と流暢に話す訓練と、

分かりやすく意見を主張したり説得したりする訓練

に分けられる。

それぞれに慣れてきたら同時やる、もしくはまず日本語でやって英語に翻訳する、というのをひたすら繰り返す、というやり方になるかな、というのが基本方針になる。

 

他にも例をあげると、例えば体重を増やす話なら、摂取カロリー>消費カロリーというのが基本方針になる。

 

 

③行動

ここが肝。実際にどうやるかということを考えられてないが故に頓挫するパターンが良くある。本当に実現したい目標なら、どれくらいの頻度で、いつ、どこで、どうやってというのをすべて具体的に決めたうえで、さらに実行の際に想定される障壁とその対処方まで考えておくべきである。少なくとも自分はこうでもしないと意志力だけでは続かない。

 

例によって自分の場合。

 

どうやってやるか。

上司に薦めてもらった『絶対話力』という本がある。ゴールドマンサックスで営業やっててその資産運用会社のトップになった人の本である。営業の大事なことが書いてあって、その中にまあ言ったらしゃべる練習方法みたいなのがある。多くの人はへーと思って実際やらない。これを継続してやってみよう、というのが方法。

最初のうちは日本で練習して英語になるべく早く口に出して訳してみる、というのを繰り返す。英語で詰まった部分を書き留めて練習する。分からなかった言い回しはストックして血肉にする。同時に上手い言い方というのも練習できる、というわけである。

ちなみに、フレーズストックのための単語帳アプリはもうインストールしたし 、苦手な構文が来た場合は『瞬間英作文』をやると決めている。なければ自分で作る。ここまで決める。具体的であれば具体的であるほど良い。

 

いつやるか。

基本的に平日は平均して1時間は完全フリーの時間が作れ、土日は暇である。ただし平日はムラが大きいので使えない日にする。ポイントは無理をしないこと。なので、1週間に1テーマについて練習をする、という余裕あるプランにする。

 

どこでやるか。

家。声を出すので。

 

想定される障壁と対処法。

①モチベーションの維持。

いくらやっても試さないと分からない。なので試す場が必要。

幸い駐在先では営業と総務経理というなんでも屋さんの人事配置をされているので、お客さんに会ってきまーすと言って練習したテーマについて話してみることができる。なのでテーマは仕事寄りにして、会社紹介とか新商品の紹介とか良さげな自己紹介とかそんなところからやっていく。

 

②誘惑。

家なので、本やらパソコンやらなんでもあってしまう。だらだらやりがちになるので、時間を決めて駆け抜ける。

 

③忘れる。

丸暗記はしないけど、せっかく練習したフレーズを忘れては意味がない。復習が必要、と言うか、復習する仕組み作りが必要。これについてはやってみてから設計する。

 

 

総括

とまあこんな感じで目標を立てて実行計画を立てれば、目標も夢で終わらずに済むのではなかろうかと。

結局なりたい像があるから誰しもが漠然とでも目標を立てる。でも忘れる。で翌年似たような目標を立てる。また未達。これでは一つも成長していないのである。現状を把握して目標を立てて地道に努力を継続することで達成し、また新たな目標を立てる。こうして積み上げることでしか成長なんかできへんのです。やりましょう。

 

あと、当たり前すぎて書き忘れてたけど、設定する目標は必ず一つ。2つ以上は絶対失敗する。なぜなら、目標達成のためには地道な努力が必要で、それは要するに習慣化である。朝夜の歯磨きみたいに生活の中に完全に組み込むことになる。そして習慣化は1つ1つやっていかないと高確率で失敗することが明らかにされとります。

 

 

『良い戦略、悪い戦略』 http://amzn.asia/2VYiyM1

『絶対話力』 http://amzn.asia/doZWiFR

『メンタルが強い人がやめた13の習慣』 http://amzn.asia/izTcIEU

『残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する』 

 http://amzn.asia/a9U2Qoh